趣味は?と聞かれると、すごく困っていた。
履歴書の趣味欄にはいつも「う~ん」と筆が動かなかった。 色々好きなことはあるが、 例えば映画鑑賞と書いたとして、 「どんな映画が好きなの?」と突っ込んで聞かれたら、 またもや「う~ん」と動かなくなってしまうくらいの事だからだ。 今までの人生で、何かにハマるということがほとんどなかった。 子どもの頃、みんながアイドルに夢中だった時、 私も光GENJIのファンになったのだが、 なにせ祖父母がテレビのチャンネルを牛耳っていたので見たくても見れず、 否応なく演歌や相撲の知識の方が上をいっていた。 コレクションしたり、おっかけたり、 そういうことに「いいなあ、そうなれることがあって」と憧れはしても、 自分には当てはまらなかった。 そんな私に、最近になってやっと趣味と言えるものが現れた。 それは、パン作りだ。 頻度や腕前は別として、気持ちが違うのだ。 ワクワクして止まらない感じ、いつまでも続きそうな予感・・・! もともと簡単なお菓子や料理を作るのは好きだが、 胸を張って「趣味です」と言う程ではなかった。 それが、今の家に引っ越してきたら隣家がパン教室の先生というご縁。 初回、パン生地を触って、 「気持ちい~!パン作りにハマる人の気持ちが分かる気がする!」 なんて言ってたのが、まさか自分のことになるとは、 夢にも思わなかった。 素直に、失敗しにくくて美味しい粉や材料で作ればいいものを、 独自のこだわりが先走る性格、 膨らみにくい粉、自家製酵母、 そして研究しないため本当になかなかうまくできない。 でも! それが3日坊主にならなかった要因かもしれない。 失敗してもあんまり気にしないが、 一応「次こそは!」とは思うのだ。 先生に聞いたり、上手な友人にアドバイスを求めたりしながら、 酵母を起こし直したり、発酵時間を工夫したりして、 また「あれ~?なんでまたこうなった?」 と今に至る。 やっと、作業行程の感じがつかめ、 酵母によってパンの味が変わることや(ドライも使うよ)、 温度管理がどのように影響するかや、 「水分は季節や粉によって調節しながら入れてください」 という本の意味が分かってきた。 それと、育児中であまり好き勝手に出かける訳にいかないこの期間も、 要因の一つだろう。 家で、子どもの昼寝中や早朝など、 1人でもくもくとできる作業は楽しいのはもちろんのこと、 自分を保たせる要素もある。 そして、できたものを家族や友達と ワイワイ言いながら食べられることもすごく嬉しい! (よく人にあげられるね・・・と先生に突っ込まれるけど 笑) グッズも少しずつ増えている。それも楽しみ! 隣家の先生とは隣人としても仲良くさせてもらっていて、 たまに遊ぶ時にはいつも 「人生の楽しみを与えてくれてありがとう!!」と大感謝して言っている。 「HIKARUさん、大げさだよ~」と言われるが、本当にそう思っているのだ。 先週末電池切れで、そのまま1週間頭も体もだるかったが、 パンだけは何度か作った。 あげたい人がいて作ったのだが、 その人の喜ぶ顔を見る前に、自分がとっても楽しんでいる。 あんぱんを2回、フォカッチャ、ピザ。 パン、音楽に通じるものを感じるわ~♪ (あっ、でも、音楽は趣味ではないのだな。)
by whalesong666
| 2010-09-27 06:55
| ゴソゴソしごと
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